アルコール類

ビール・ワイン等のアルコール含有量の調整

ワインのアルコール度調整スピニング・コーン・カラムは低アルコールワイン製造に広く使われています。SCCの技術により、強いフレーバーを残しながら、アルコール度数の問題は解決されたワインを造ることができます。アルコール含有量の削減は、SCCのツーパスプロセスによって行なわれます。扱う一部のワインをバルクワインから分け、SCCにて2回処理します。最初の工程で全てのデリケートな揮発性香気成分が回収され、それを分けて保管します。香気成分の取り除かれたワインはもう一度SCCにかけられ、そこで殆どのアルコールが除去されます。処理されたワインと香気成分は必要とされるアルコール濃度に調整する為に、もとのバルクワインとブレンドします。現在、様々な方法で上記のようなアルコール度の調整が行なわれていますが、例えば、蒸発装置、フィルターのいずれの手段にしても、重要なフレーバーコンパウンドの大きな損失があり、また、SCCでの処理と比較して相当量のワインを処理する必要があります。

ワインのアルコール度調整目的で、現在200機以上のSCCがカリフォルニア州で使われています。

グレープジュースから亜硫酸塩の除去

一般的にグレープジュースはワイン製造に使用されるまで、二酸化硫黄を加えた上で、常温で保管されます。そこで、SCCを導入する事により、費用のかかる冷蔵保存をする必要がなくなります。SCCでは、発酵過程の前に硫黄分の含有量を必要とされるレベルまで下げる事ができます。また、非常に短い装置内での滞留時間により、SCCでは二酸化硫黄除去工程でのフレーバーダメージは発生しません。