柑橘果汁からの揮発成分の回収及び濃縮(シトラスジュース、ピールオイル)
スピニング・コーン・カラムで処理する事により、柑橘果汁からジュースオイル及びウォーターフェーズアロマを回収することが可能です。従来のエバポレーターを用いた香気成分回収システムと異なり、SCCでは蒸発や熱に曝される事態が発生する前に揮発成分を回収することができます。このことにより、非常に質が高く、変化の少ないアロマフラクションを製造することが可能です。回収された香気成分を更に濃縮したり、または濃縮果汁に還元したりする事もできます。
一度回収した香気成分をもう一度SCCを用いて処理する事により、非常に強いアロマを製造することが可能です。この処理により、ウォーターフェーズアロマを数千~数万FOLDまで濃縮することが可能です。
果皮オイル及びエキス
搾汁残渣としての果皮をSCCで処理する事により果皮オイルを効率よく回収することができます。
SCCでは果皮オイルの90%程度まで回収することができ、回収したオイルには、遠心分離機によって回収されるものよりも多くのアルデヒドが含まれています。また、果皮オイルの回収と同時に、水溶性であるエキスの回収もできます。
果実全部を使ったオイルの回収
SCCには、固形物を処理できる特有の能力があるので、粉砕した果実を処理する事により、価値の高い柑橘オイル及び水溶性のエキスの抽出が可能です。また、このプロセスは非常に回収効率が高く(90%以上の回収率。)、従来型と比較すると水溶性フレーバーをより多く回収することができます。