ビール・ワイン等のアルコール含有量の調整
スピニング・コーン・カラムは低アルコール・ノンアルコールビール・ワイン等の製造に広く使われています。SCCの技術により、強いフレーバーを残しながら、アルコール含有量が調整されたビール・ワイン等を製造することができます。
アルコール含有量の低減は、SCCの2段階プロセスによって行なわれます。一部のビール・ワイン等をバルクビール・ワイン等から分け、SCCを用いて2回処理します。最初のプロセスで全てのデリケートな香気成分が回収され、それを分けて保管します。香気成分の取り除かれたビール・ワイン等はもう一度SCCで処理され、そこで殆どのアルコール分が除去されます。処理されたビール・ワイン等と香気成分は必要とされるアルコール濃度に調整する為に、もとのバルクビール・ワインとブレンドします。現在、様々な方法で上記のようなアルコール含有量の調整が行なわれていますが、例えば、蒸発装置、フィルターのいずれの手段にしても、重要なフレーバーコンパウンドに関して大きな損失があり、また、SCCを用いた処理と比較して相当量のビール・ワイン等を処理する必要があります。
ビール・ワイン等のアルコール含有量調整目的で、現在200機以上のSCCがアメリカ、ヨーロッパ、南アフリカ、及びチリなどで使われています。